2012年10月03日 01:30
翻訳版はもっと早く出せるのか?
日本語版のタイムラグ
オリジナルのSearch Analytics for Your Siteが発売されたのは、2011年7月。日本語版「サイトサーチアナリティクス」が発売されるのは2012年10月31日(流通の事情で書店によって前後)なので、15ヶ月弱のタイムラグがあります。この時間差はどの程度縮められるのか?タイムラインを振り返ってみました。
SSA翻訳プロジェクトのタイムライン
- 2011年7月
- 英語版 Search Analytics for Your Site が発売される
- 2011年12月
- UX Tokyoが次の翻訳対象として本書を選定し、企画開始
- 2012年1月
- 出版社と翻訳者が確定
- 2012年2月20日
- スケジュール決定、翻訳開始
- 2012年7月22日
- 初校の締め切り
- 2012年8月24日
- 再校の締め切り
- 2012年9月24日
- 三校の締め切り
- 2012年10月30日
- 発売開始
体制が決まって実際の作業をスタートしてから、8ヶ月ですね。
原稿→レビュー→組版→初校→再校→三校
というフローを五月雨式で進めました。
最初は「こんなにかかるのかな」「余裕取り過ぎでは?」と思ったのですが、実際に進めてみると、これがぎりぎりでした。メインで訳した池田さんも私(清水)も常勤の仕事を抱えているので、夜と週末が中心になります。
丸善出版の担当の人によると、このプロジェクトはスムーズだったとか。具体的になぜスムーズだったのか、wさんに聞いてみました。
- 「監訳者である清水さんのリーダーシップが強力かつ持続的だった」
- 「翻訳者である池田さんがGW返上で担当分の翻訳を締切までに終わらせた」
- 「UX TOKYOメンバーの経験に基づいた訳者へのフォローと読者目線のレビュー」
結論
- メインの二人が初めての翻訳だったので、次からは数週間短縮できそう。
- 発売直後に動き出せば3~4ヶ月は縮められるかも。ただし、反響や販売実績が足りないと企画のリスクが高まる。
- 翻訳者を増やして平行作業すれば翻訳時間は短縮できる。ただし、取りまとめや監修が大変になるので、短縮できるのは数ヶ月程度か。
- 印刷しない電子書籍なら、さらに3週間短縮できる。
初めての翻訳で学んだことについても、記事を書こうと思っています。
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